ポットテンディングマシン：電解アルミニウム製造用専用装置

ポットテンディングマシン（PTM）は、多目的ポットクレーン（MPPC）、セルテンディングアセンブリ（CTA）、アノード交換機（ACM）、または電解アルミニウム多機能クレーンとも呼ばれ、大型の焼成前陽極アルミニウム電解生産ライン向けに特別に設計されています。高温、強力な磁場、HF（フッ化水素）腐食性ガス、アルミナ粉末、フッ化物塩、炭素粉塵などの過酷な環境下でも確実に動作します。

陽極交換、バスバー持ち上げ、電解セルメンテナンス、アルミニウム取鍋処理、残留物除去、電解液クラスト破壊などの主要機能を統合しており、アルミニウム製錬工場の中核プロセス操作に不可欠な装置です。

見積もりの依頼

ポットテンディングマシンの説明

ポットテンディングマシンは、大規模なプリベーク陽極アルミニウム電解生産における重要なプロセス設備です。高温、高電流、強磁場、高塵、HFガスなどの過酷な環境下で動作するように設計されており、プリベーク陽極電解セルにおいて以下のプロセス操作を実行できます。

殻剥き: 電解質の殻を開く。
材料の充填: アルミナ、フッ化物塩、その他の電解質材料を電解セルに追加します。
陽極の交換: 昇降装置を緩めてネジクランプを締め、残った陽極を持ち上げて新しい陽極と交換します。
スラグの除去: 陽極ピットから残留陽極片とクラストを除去して、新しい陽極のためのスペースを確保します。
アルミタッピング：真空抽出、アルミタッピング、持ち上げ、測定（単一バッチおよび累積）を実行し、データを表示し、印刷を実行します。
アノードバスバーの持ち上げ: バスバー持ち上げフレームを使用してアノードバスバーを持ち上げます。
メンテナンス: 電解セルの上部構造と下部シェルの設置とメンテナンス、およびさまざまな吊り上げ操作を実行します。

ポットテンディングマシンは、主走行機構、ブリッジ、ツールトロリー、アルミタッピングトロリー、油圧・空圧システム、電気制御システムで構成されています。その中核となるツールトロリーは、トロリー走行機構、トロリーフレーム、ツール回転機構、クラスト叩解機構、陽極交換機構、スラグ釣り機構、材料投入機構、運転席回転機構で構成されています。

システム全体は、PLCと組み合わせた可変周波数ドライブ（VFD）によって制御されます。操作は運転席またはリモートコントロールから行うことができ、2つのモードは連携して動作することも、独立して動作することもできます。

この電解アルミニウム多機能クレーンは電解アルミニウム業界で広く応用されており、ユーザーから高い評価を受けています。

主なコンポーネント

クレーン走行機構：VFD速度制御機能を搭載し、スムーズな操作を実現します。クレーンを電解工場内を縦断的に移動させ、複数の電解セルの作業エリアをカバーします。
橋梁架構：橋梁は機械構造全体を支え、主に主桁と端桁で構成されています。主桁と端桁はともに箱型構造を採用しています。すべての鋼板はショットブラスト処理により錆を除去し、溶接部は放射線透過検査により検査され、構造の信頼性を確保しています。
ツールトロリー：ツールトロリーは、陽極交換、クラスト破砕、スラグ除去、材料排出といった主要な工程操作を実行できます。トロリー移動システムは左右対称の駆動構成を採用し、SEWなどの有名ブランドのモーターを搭載し、0～30m/分の速度で移動します。水平ガイドホイールと安全ロック機構を備え、レール上での安定した移動と確実な走行を保証します。
アルミタッピングトロリー: 溶融アルミニウムの抽出と移送用に設計されており、通常は専用の真空タッピングおよびリフティング装置が装備されており、高温の溶融アルミニウムの安全な取り扱いを保証します。
油圧および空気圧システム: さまざまなプロセス操作に関係する各アクチュエータに電力を供給します。
電気制御システム：PLC制御、VFD速度制御、および複数の安全保護機能を備えています。一部の上級モデルは、遠隔監視と自動運転をサポートし、精度と安全性を向上させています。

技術仕様

スパン（m）		22.5	25.5	28.5	28.5	31.5	34.5
クレーン移動速度（m/分）		2~60	2~60	2~60	2~60	2~60	2~60
ツールトロリー	移動速度（m/分）	2~30	2~30	2~30	2~30	2~30	2~30
	回転速度 (回転数)	0.31~3.1	0.31~3.1	0.31~3.1	0.31~3.1	0.31~3.1	0.31~3.1
	キャビン回転速度 (回転数)	0.2~2	0.2~2	0.2~2	0.2~2	0.2~2	0.2~2
アルミタッピングトロリー	移動速度（m/分）	2~30	2~30	2~30	2~30	2~30	2~30
	吊り上げ能力（t）	16	20	20	32	32	32
	昇降速度（m/分）	1~5	1~5	1~5	1~4.8	1~4.8	1~4.8
フッ化物塩充填トロリー	移動速度（m/分）	3~30	3~30	3~30	–	–	–
フッ化物塩充填トロリー	パイプ揚重速度（m/分）	0.6~6	0.6~6	0.6~6	0.6~6	0.6~6	0.6~6
固定絶縁電動ホイスト	容量（t）	2×12.5	2×12.5	2×12.5	2×25	2×25	2×25
クラストビーティング	衝撃エネルギー（J）	98	98	98	98	98	98
クラストビーティング	頻度（回/分）	1200	1200	1200	1200	1200	1200
陽極交換	チャック上昇速度（m/分）	1/9	1/9	1/9	1/9	1/9	1/9
	ネジ頭上昇速度（m/分）	1/10	1/10	1/10	1/10	1/10	1/10
	ネジ頭トルク（Nm）	250~375	250~375	250~375	250~375	250~375	250~375
スラグ漁業	昇降速度（m/分）	0.9/9	0.9/9	0.9/9	0.9/9	0.9/9	0.9/9
材料排出	パイプ揚重速度（m/分）	1.3~13	1.3~13	1.3~13	1.3~13	1.3~13	1.3~13
材料排出	パイプ回転速度（m/分）	0.4~4	0.4~4	0.4~4	0.4~4	0.4~4	0.4~4

ポットテンディングマシンの技術仕様

場合

プロジェクト

広西チワン族自治区石炭火力アルミニウム統合プロジェクト – 年間30万トンの溶融アルミニウム処理

動作条件

環境: 高温溶融塩、大電流、強磁場、多量の粉塵、フッ化水素雰囲気
動作モード：24時間/日、365日/年、デューティレート65%、通常メンテナンス可能
技術要件: 420 kA電解セルプラントの条件と現場条件に適合
電源：AC 380 V ±10%、50 Hz ±2 Hz、三相4線
周囲温度: −5°C～+55°C
重要な温度:
- 最大プロセス動作温度: +65°C
- セルシェル表面温度：600～750℃
- セルシェルから1m離れた場所の温度：150℃
- 電解液温度：960～1000℃
最大磁場：150 GS

テクニカルパラメーター

ポットテンディングマシン

スパン：28メートル
作業義務：M8
移動速度：8～55 m/分、可変周波数駆動
駆動ユニット：SEW駆動システム

ツールトロリー

勤務時間：M7
移動速度：5～30 m/分、VFD制御
駆動ユニット：SEW駆動システム
ツール回転: ±185°、回転速度3.1 r/min、油圧モーター駆動
デュアルアノード交換装置:
- 最大引抜力：2 × 60 kN
- リフトストローク：2500 mm
- 昇降速度：1～9 m/分
- トルクレンチのトルク: 250～300 N·m
- トルクレンチのストローク：1900 mm
地殻破壊メカニズム:
- リフトストローク：4100 mm
- 衝撃エネルギー：98 J
- 衝撃頻度: 1200打撃/分
材料課金システム:
- ホッパー容量: 4.8 m³
- 給水管揚程：3550 mm
- 回転: 360°
- 給水能力: 25 m³/h
スラグ除去装置：
- グラブバケットは2つの陽極の下で2つのセルを同時にスキムすることができます
- リフトストローク：4700 mm
キャビン：
- 回転角度：200°
- 回転速度：1～3 r/min
- SEWドライブ
- アルミニウム製錬所の環境向けに設計された空調

アルミタッピングトロリー

任務クラス: M7
移動速度：5～30 m/分、VFD制御
定格揚重能力：25t
巻上速度：5 / 0.8 m/分
完全ガイドフック、自由回転、巻上ストローク3.75 m
電子計量システム

フッ化物塩充填トロリー

ホッパー容量: 3.5 m³
給水管揚程：770 mm
給水能力: 25 m³/h
2t電動ホイスト搭載
移動速度：5～30 m/分、VFD駆動

固定絶縁電動ホイスト

任務クラス: M4
定格吊り上げ能力：2×18t
巻上速度：7 / 0.7 m/分
揚高：12m

ポットテンディングマシン：電解アルミニウム製造用専用装置

ポットテンディングマシンの説明

主なコンポーネント

技術仕様